Googleは様々な実験的Webサービスを開発してきましたが、『Google ドライブ』をはじめとするクラウドストレージにおいて新たなサービス展開を行うようです。

Googleゲノミクス

Googleは新しいマーケットとして医療・大学研究機関をターゲットにしていくようです。このサービスは日本は対象外ですが約1年前に始動しており『Googleゲノミクス』と呼ばれています。しかし様々な情報が日々流れる中ではほとんど目立っていなかったようです。また流れを遡ると同社は2012年末にDNA解析の個人サービスを行えるよう23andme社に出資しており100ドルほどで個人用遺伝子スキャナのキットを提供しはじめました。

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遺伝子検査キット

唾液で検査可能で結果が出るには2〜3週間ほどかかる。オンライン上で確認することができるらしい。この会社はGoogleの創業者セルゲイ・プリンの妻アン・ウォジツキが設立した。

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23andme

言葉は知っているけどよくわからないDNA

DNAは『デオキシリボ核酸(英名:Doexyribo Nucleic Acid)』の略で生物の体に必ず存在する遺伝情報のことです。よくある誤解としてDNAと遺伝子は一緒だと考えている方が多いようですが、DNAには生物の肉体を構築するタンパク質といった物質を作るための設計図が書かれており、その設計図で使われる因子が遺伝子です。親から子へ、子から孫へ、細胞から細胞に伝えられる情報を決定する因子が遺伝子、その本体がDNAです。

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2本の線が絡みあう二重螺旋構造になっている。遺伝子が持っている情報を記憶する媒体がDNAといえる。

より早く、少ない容量で

これまであまり話題にならなかった遺伝子解析のサービスですが、それには現場の科学者たちがGoogleの遺伝子データは複雑で膨大すぎるといった意見もあったようです。しかしここ1年でGoogleは大きな進化を遂げており、マサチューセッツのブロード研究所によるとDNA解析にかかる時間が1つのヒトゲノムごとに32分、容量は200テラバイトで済むようになったそうです。このデータ量はYoutube全体で1日にアップロードされる容量と同等だそうで、国立がん研究所は2.6ペタバイト(テラの1000倍)分の遺伝子情報のコピーをGoogleのクラウドサービス上に移すため1900万ドルを支払うことを決定しています。

25ドルであなたの全てが保存される

Googleは個人向けのDNA保管にはまず計算に年間25ドルがかかるとしており、個人のDNA解析コードの生データの容量は100ギガバイトで済むとしています。データの保管は1年0.25ドルで行えるようです。日本円にすると年間3000円以下で一人の人間の全ての情報が保存できる時代になったわけで、面白いような恐ろしいような話です。反面、遺伝子情報の保存や解析が容易になることで難病の克服にも期待が持てるようになりますから喜ばしいことでもあります。このままテクノロジーが進化していくと、数年後にはあなたのiPhoneからDNAデータを簡単に解析できるようになるかもしれません。

REFERENCE:

Dayly Mail Online

Dayly Mail Online

Would you trust Google with your genetic data? Firm reveals storage service for $25 per person in bid to boost personalised medicine and drug discovery
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2825857/Google-set-store-genetic-information-25-person-bid-boost-personalised-medicine.html?ITO=1490&ns_mchannel=rss&ns_campaign=1490