クジャクやライオンなどのメスがオスに比べて見た目が地味なのは、セクハラを避けるためであるという仮説が発表された。

While males are decorated with vibrant plumes or large antlers, females commonly have subdued colours and lack ornamental features.
Researchers now say this may be one of the many examples of the great lengths female animals go to avoid sexual harassment from males.

野生動物の中には、オスが色鮮やかな飾りを有するなど非常に目立つ姿をしている一方で、メスは非常に地味な見た目をしている種がいくつも存在する。この雌雄の見た目の違いは性的二型性(sexual dimorphism)と呼ばれ、鳥類に多く見られる。たとえば、クジャクのオスは非常に色鮮やかな飾り羽を持っているのに対してメスは非常に地味な目立たない姿をしている。

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クジャク

手前がメス。オスのような飾り羽が付いていない。オスが派手な見た目をしている理由は異性の気を引くためとされている。

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©Susanne Nilsson Follow/How to enchant a lady

これまでオスに比べてメスが地味な姿をしている理由は、子育てなどの理由から外敵から見つかりづらい見た目をしている必要がある等の仮説が考えられていた。英エクセター大学のデビッド・ホスケン教授は、今回、メスが地味な姿をしている理由はオスからのセクハラを避けるためであるという仮説を科学誌『Animal Behaviour』に発表した。

様々な方法でセクハラを撃退するメス

ホスケン教授によればメスが派手な姿をしてオスの気を引く姿をとるようになると、メスは交尾を望まないオスから数多くの求愛を受けることとなるという。それゆえ、派手なメスは求愛を断るのに時間、体力的にも多くのコストをかけることとなってしまい、自然淘汰の流れに適応しづらくなってしまうのだ。

こうしたメスがオスからのセクハラを逃れるための工夫は他にも存在する。たとえば『オスを装う』『オスの少ない場所に行く』『わざと性的な魅力を減らすものを身につける』『セクハラしてくるオスを撃退する』など、様々な方法でメスはオスのセクハラを回避している。地味な見た目をとることはこうしたオスからの求愛を減らすための一つなのだという。

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マンドリル

オスの方が顔の模様が濃い。

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Michael Fraley Follow/Mandrill 04

ホスケン教授はこの仮説はこれまでの仮説を否定するものではなく、メスが地味な見た目をしている理由は求愛を減らすためだけとは言えないが、進化の過程を追うにあたり考慮すべき重要な要素であるという見解を示している。

REFERENCE:

Why only males have colourful feathers and antlers: Researchers say female animals look drab to avoid sexual harassment