自動車を維持するコストもバカにならず自転車通勤されている方は多いでしょう。しかし日本では自転車用の道があまり整備されているとはいえず、法的にも車道を走るようルールが定められています。そんな自転車用の素晴らしい舗装道がオランダで建築されました。

A Dutch company is about to unveil the world’s first-ever bike path built entirely of solar panels. It’s about 230 feet long — you can traverse it in few seconds of pedaling.

太陽電池装備済みの自転車道

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この道路はオランダの企業が建築した世界初のもので、自転車専用道路として造られています。長さは全長約230フィート(約70メートル)しかなく、自転車なら数秒で通過してしまいます。

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一見ただのアスファルトに見えなくもないこの道路ですが、よくよく見ると薄く太陽電池のパネルの層があることがわかります。この電池は結晶シリコンの太陽電池で、半透明層は強化ガラスで覆われていることから電池の姿が見えるようになっているのです。多くの自転車がこの上を通過することを想定してタフな材質が選ばれています。

欠点はコスト面

とても快適な自転車専用路が出来上がったと喜びたいのですが、この道路にはいくつか問題があります。実用としては3世帯分に十分な電力量を供給可能で、2016年ごろには330フィート(100メートル)の全長で完成予定なのですが、そのコストはおよそ370万ドル(約3億7000万円)もの巨額がかかる見込みです。これはアメリカの屋上太陽光発電の1000倍以上のコストに相当するので、全長わずか100メートルの費用対効果としてとても悪いことがわかります。

またもうひとつの欠点として、たくさんの自転車がその上を走ることで土砂により道路が汚れ、太陽光発電の効率が落ちることがあげられます。この問題の対処として雨が降った際にその雨水を有効活用し、道路を少し傾けることで汚れを排除するような仕組みも考えられているようです。
これについてはアイデアとして道路下にパネルを敷設するのではなく、同じコストを掛けるなら自転車道に太陽電池パネル付きの屋根をつけたほうが効率が良いとの指摘もあります。

自転車道

ソーラーパネルの屋根を設置したほうが汚れることもないので効率的?

日本での太陽電池

日本に目を向けると、1994年ごろから太陽電池パネルの一般家庭への普及が始まっています。国内の設置件数は2012年度までに100万件を超えており、身の回りでもオール電化の導入とともに太陽光パネルを設置している家庭を見かけることも多くなりました。その普及の背景には工事を行うと多額の補助金が受けられること、また家庭で使用しない余った電気を買い取る売電制度があげられます。また太陽電池パネルは緊急時のエネルギー源としても優秀です。大型バッテリーなどに蓄電を行うと災害が起こった際にも電気が復旧するまで普段と変わりない生活を送ることができます。

新たなエネルギーソースとして

太陽電池は火力発電、原子力とくらべてもエコでクリーンな発電方式です。なんといっても太陽の寿命は約50億年。ほぼ無尽蔵のエネルギーと言えます。今はこの自転車道のように費用対効果が悪いものの、発電効率があがるなどの技術革新が起こればいずれは代替エネルギーソースになりうるかもしれません。自転車道にローラーをつけて回生エネルギーで太陽電池とハイブリッド発電するというのはどうだろう、というちょっとしたアイデアからイノベーションを起こることもあるかもしれません。今後に期待したいですね。

REFERENCE:

VOX

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The Netherlands built a bike path entirely out of solar panels
http://www.vox.com/2014/11/11/7193737/solar-power-bike-path-netherlands-solaroad