結婚を控えるカップルにとって、結婚式の計画を立てる事は楽しい事とは思いますが大変なものでもあるでしょう。様々な出費の為にお財布と睨めっこしたり、または誰を招待するのか悩んだり、祝辞を友人に頼むのも一苦労かもしれません。しかし共通して言えることは、その日を特別にしたいという思いではないでしょうか。今回は意外な場所で、見事に特別な結婚式を成し遂げたカップルの話です。参考にしてみても良いかもしれません。

地下鉄内で結婚式!?

11月28日金曜日、フィルムエディターのタチアナさん(25歳)とゲームデザイナーのヘクターさん(26歳)がなんとニューヨークの地下鉄を走るNトレインの中で挙式を挙げました。楽しい時、嬉しい時、悲しい時など様々な時間を過ごした列車は二人にとって特別な電車だったそうです。またウクライナ出身のタチアナさんは「ニューヨークに帰ってくる時は、Nトレインから見えるマンハッタンの町並みを見て初めて、ああ、やっとお家に帰ってこれたって思うの」とよく言っていたそうです。ヘクターさんはそれを覚えていて二人の挙式にここを選びました。

Nトレインで結婚式

15:30分にNトレインに乗り込んだヘクターさんは乗車するとこう言った。「みんな聞いてくれ、僕は20分後にこの電車の中で結婚式を挙げようと思う。良かったらこの花と共に二人の門出を祝って欲しい」。堂々としていてかっこいい。

人種の坩堝ニューヨークで生きる人々は様々で、この女性は花を受け取らなかった。しかし、ヘクターさんは平常心を保ちながら、「オーケー。ノープロブレムさ」と答える。決して嫌な顔はしない。頑張って欲しいと思う。

ヘクターさんが地下鉄に乗り込んだキングズ・ハイランド駅から10個の駅が過ぎ、ついに新婦タチアナさんが36ストリート駅から乗って来た。友人の一人がiPhoneで『ジョン・メイヤー』の『City Love』をかける。ささやかなウェディングソングだ。

二人の結婚式の為に、聖職者も地下鉄に乗りこんだ。「私が言う言葉を繰り返しなさい」と言われた夫婦は、お互いを見つめあって誓いの言葉を言い合う。

乗客の歓声とフラッシュの中、二人は指輪を交換する。たまたま乗り合わせたDebra Solmenさん(57)曰く「こんなに斬新で、ユニークで、かわいらしくて、ロマンチックな結婚式を私は今までに観たことがないわ!それに見て!乗客みんながすごく協力的なの!」とのこと。

全ての儀式が終わり、Nトレインがマンハッタン橋に差し掛かると、二人が熱いキスを交わした。車窓から見える街の風景は美しい。新郎新婦はマンハッタンのキャナル・ストリート駅で下車すると、友人と共に二次会のあるバーへ向かった。

ニューヨークの地下鉄ってどんな感じ?

日本では時間通りに地下鉄や電車が来るのは当たり前ですが、ニューヨークでは5分、10分遅れて来るのが当たり前です。忙しい街ですが、人々はそんなつかの間に休憩をしているのかもしれません。とは言ってもとても汚く、ひどい匂いもしてネズミだってたくさんいます。加えて夏は恐ろしく暑い。そんなひどい環境の地下鉄を盛り上げてくれるのが、ストリートパフォーマー達です。二人の結婚式もここからヒントを得たのかもしれません。

ニューヨーク地下鉄内のストリートパフォーマー

地下鉄内では、ギターパフォーマンスからアカペラ、コメディアンまで、様々なパフォーマーを見かける。彼らの中には客から貰うチップによって生計を立てる強者もいる。このような文化を許容する街だからこそ、今回のウェディングは実現したのかもしれない。

世界の結婚式あれこれ

女性ならば結婚式当日は出来るだけシェイプアップした状態で臨みたいものですが、西アフリカのモーリタニアでは、新婦が挙式の前にたくさん食べて太ります。また、アルゼンチンの挙式はやたらと長く3日も行っています。デンマークには新郎の靴下をハサミで切るという文化があり、破れた靴下は男性の浮気防止を意味するといいます。過去にSIGNでも取り上げたインドの犬と結婚など、世界には様々な結婚式の文化があります。

デンマークの挙式にてハサミで切られた靴下

どうして男性だけなのでしょうか……。

image by

Wedding Photography