iPhoneやAndroid端末で撮った写真を投稿、共有することに特化したSNS『Instagram』がロチェスター大学との共同研究により未成年の飲酒を投稿された写真から早期に発見する新しいシステムを開発した。

Using photos and text from Instagram, a team of researchers from the University of Rochester has shown that this data can not only expose patterns of underage drinking more cheaply and faster than conventional surveys, but also find new patterns, such as what alcohol brands or types are favored by different demographic groups.

日本に限らず未成年の飲酒は非常に多く、アメリカでも問題視がなされている。しかし未成年の飲酒は発見が難しく、その現場、証拠を見つけることは砂漠で一本の針を見つけることに等しい。

そこでInstagramは『未成年は自分の飲酒体験をソーシャルメディアで発表したがる』という傾向を発見し、その特性に目を付けた。

beer image by

Getty Images

画像から年齢を判定

とはいえ、Instagramは現在、年齢認証をおこなっていない。もしおこなっていたとしても未成年がウソのプロフィールを書いていては未成年飲酒を見抜くことは出来ない。そこで研究者は投稿された画像を解析し写真に映る人の顔から年齢を推測することにした。画像から年齢を類推するシステムは2015年4月に発表されたMicrosoftが発表した『How Old Do I Look?』が既に存在している。『How Old Do I Look?』はそれほど精度の高いものとは言いがたかったが、それでも有象無象のユーザーの中から未成年者を特定するのは比較的容易になるだろう。

ネットスラング対応

また、投稿された写真に付随するテキストやタグを読み込み、その中に含まれたワードから投稿者が飲んでいるものが酒か否かを判定する。判定に使われるワードは商品名に限らない。略称はもちろん、インターネットスラングにも対応する(日本であればたとえば『Ʊ”-ʓ』なども判定の対象になるだろう)。

『炎上』も減る?

現在はまだ実験段階中だが、既に未成年者が飲酒しがちな時間帯、好む酒のブランドなどがわかってきているという。研究者らはこの技術をさらに進め未成年の喫煙やドラッグ使用の検閲をおこなう予定であるほか、自分たちが思いもつかなかったような方法を求めて同じく未成年の飲酒などを問題視する団体に協力を呼びかけている。

未成年者がInstagramで飲酒の投稿をおこなわなくなればこのシステムは機能しなくなるが、少なくともこのシステムによって未成年者の飲酒喫煙がネットユーザーによって発見され実際の罪よりも遥かに重い罰を受けることになる『炎上』は減ることとなる。どちらかといえばInstagramとしてはそちらの方が狙いかもしれない。

REFERENCE:

New technology can mine data from Instagram to monitor teenage drinking patterns — ScienceDaily

New technology can mine data from Instagram to monitor teenage drinking patterns — ScienceDaily

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/10/151028130856.htm