テキサス大学健康科学センター・ヒューストン校で、労働時間と心血管疾患の発症リスクの関係を調査する研究が行われた。その結果、研究の対象者のうち、1日8~9時間働いていた者には心血管疾患の患者が少なかったという。

Working more than 45 hours each week, over the course of a decade, raises the long-term risk of cardiovascular disease, experts from The University of Texas Health Science Center at Houston said.

研究チームは約1,900人を対象に、1986年から2011年までの25年間におよぶ労働時間と心血管疾患の関係を分析している。1986年には健康だった対象者のうち43%が、2011年には心血管疾患であると診断された。研究の結果、フルタイムの労働者のうち週の平均労働時間が45時間を超えた者は心血管疾患の発症リスクが著しく上昇していたという。すなわち週5日勤務に換算すると、1日9時間以上働いた者のなかには心臓病患者が多かったということだ。

心血管疾患

狭心症や心不全、高血圧や脳卒中など。

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he New York Academy of Sciences

上下する発症リスク

しかし、単純に労働時間が長くなるほど心血管疾患の発症リスクが高まるというわけではない。週5日勤務の場合、1日2~6時間働いた者は労働時間が長くなるほどリスクが低下していた。しかし、つづく1日6~8時間の場合、労働時間が8時間に近づくほどリスクは上昇している。さらに働いて1日8~9時間の場合、リスクは再び低下した。

そしてそれ以上、1日の労働時間が9時間を超えた者は労働時間が長いほどリスクが上昇したという。10年以上にわたって1日9時間働いた者に比べて、1日11時間働いた者は心血管疾患の発症リスクが16%高かった。1日12時間働いた者は35%、1日13時間の者は52%、リスクはそれぞれ高かったのだ。

1日8~9時間の労働で心血管疾患の発症リスクを適切に抑えられる

あまりに働かない場合もリスクは高くなる。所定の労働時間がベストということだろうか。

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今回の研究は労働時間と心血管疾患の関係を示すもので、原因と結果を明らかにするものではない。研究チームは、心血管疾患の予防のため、労働のスケジュールに注目する必要性を示唆している。

REFERENCE:

Hard work REALLY could kill you! Just ONE hour of overtime a week ‘increases your risk of heart disease’

Hard work REALLY could kill you! Just ONE hour of overtime a week ‘increases your risk of heart disease’

http://www.dailymail.co.uk/health/article-3506404/Hard-work-REALLY-kill-Just-ONE-hour-overtime-week-increases-risk-heart-disease.html

The more overtime hours worked, the greater the risk for heart disease, study finds

http://www.minnpost.com/second-opinion/2016/03/more-overtime-hours-worked-greater-risk-heart-disease-study-finds