録音した笑い声を聞いただけで当人達を全く知らない人でも笑っている二人が友人関係にあるかどうかを高い確率で見極める能力があるという研究をカリフォルニア大学ロサンゼルス校が発表した。

According to a recent study, laughter specifically shared between close friends can signal relationship status to third-party listeners. The finding not only shows the important role laughter plays in a relationship, but also suggests how these sudden outbursts influenced the evolution of human social behavior.

人間以外の霊長類にとって『笑う』という行為は『個体同士の密接な関係を表す』いわば信頼の証のような無意識な感情表現である。もちろん、人間も『笑う』行為はそのような場合に使われるが、人間は他の霊長類よりも複雑な発声器官を持っているため信頼関係があるように装う『ウソの笑い』をすることが出来る。

研究者はこの『ウソの笑い』を第三者が聞いて見抜くことが出来るのか調査を行った。ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アフリカ、アメリカなどの計24箇所の地域の966人の被験者に『友人同士の笑い声』と『友人以外同士での笑い声』を混ぜたごく短い音声データを48種聞いてもらい、二人の関係を予想してもらった。

その結果、被験者の正答率は61%と研究者が予想していたよりも高いものだった。

その中でも特に正答率が高かったのは『友人同士での女性の笑い声』で、その正答率は95%にも及んだという。逆に『友人以外同士での女性の笑い声』は正答率が低かったという。つまり女性が笑っていた場合、被験者は『この二人は友人同士である』と判断することが多かったということだ。この結果は男性の場合は逆で男性が笑っていた場合、被験者は『この二人は友人同士ではない』と判断することが多かった。

ここから『女性はウソの笑いをするのが得意』という結論が導けるような気がするが、それには少し早いかもしれない。研究者はさらに研究を進め『どのような笑い声を人は本物の笑いと判断するのか』を調べた。その結果、本物の笑い、つまり友人同士の笑いと判断した音声は笑い声が短く、不規則なリズムであることがわかった。不規則さが『自然』な笑いを生んでいたということだろう。だとするのならば女性が『ウソの笑いを本物の笑いのように見せるのが得意』とするのならば男性は『本物の笑いをウソの笑いのように見せるのが得意』ということになる。もちろん、単に『人は女性が笑っていると本物の笑いと思ってしまいがち』『男性が笑っているとウソの笑いと思ってしまいがち』であるだけという可能性もあるが。

研究者は今後『友人以外の笑いを友人同士での笑いのように装うにはどうすればいいか』や、いつ頃ウソの笑いが形成されるのか調べるために子供に対しても実験を行う予定であるという。

REFERENCE:

People can judge relationships from short bursts of laughter

People can judge relationships from short bursts of laughter

http://arstechnica.com/science/2016/04/people-can-judge-relationships-from-short-bursts-of-laughter/

Laugh Out Loud: Laughter Between Friends Is Distinctly Different Than When It’s With Strangers

http://www.medicaldaily.com/laugh-out-loud-human-laughter-between-friends-381374

Detecting affiliation in colaughter across 24 societies

http://www.pnas.org/content/early/2016/04/05/1524993113

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