道路を無断で頻繁に横断していた一匹のコアラが、豪警察当局のバリー巡査長に”交通に支障をきたした”という理由で厳重注意をされた後、署に連行されました。再三の警告にも関わらず、彼は道路を走り回ることを止めませんでした。地元住民の助けを借りて彼を捕まえた後、巡査長は車道を横断する事の危険性を説明しました。コアラは反省しているそうです。

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逮捕後の被告の様子。

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適したサイズの手錠はなかった。

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逮捕されたコアラのその後

そのかわいらしさとは裏腹に意外と凶暴だと聞きます。だとすれば害獣として駆除されたのでしょうか。あまり美味しくはないそうですが、オーストラリアの先住民アボリジニーは彼らを食用としていた歴史もあります。逮捕されたコアラの行く末が心配になってきました。

後日、警察は動物愛護団体POSCAに問い合わせ、コアラに対する処置を確認したようです。結局、連行されたコアラは人里離れた土地に解放される事になりました。Facebookでは2000件を越える『いいね!』がこの記事についたそうです。

        

オーストラリアサイト「オーストラリアン・ニュー・エクスプレス・デイリー」(中国語版)の10日付報道によると、1匹の可愛いコアラがオーストラリアのキャンベルタウンで道路を頻繁に横断し交通に支障をきたしたという理由で、警察当局がコアラを捕まえ、厳重警告後に釈放した。

行き場を失ったコアラ

しかし、この事件の背景には人間が都市開発した為にコアラが生息地を失ってきているという深刻な問題があります。20世紀の初めにヨーロッパ人がオーストラリアに入植して以来、9800万ヘクタールの土地が農場や都市開発の対象となりました。それに伴い、コアラの生息地であるユーカリの森林が44%も開墾され、同時に大量のコアラが毛皮の為に狩猟されたのです。

コアラの頭数はヨーロッパ人入植当時の数百万から、現在ではおよそ10万頭以下に激減したとも言われています。国際自然保護連合/ IUCNはオーストラリアのいくつかの州に生息するコアラの群れを”危急種”として指定しました。

環境のちょっとした変化で、容易に絶滅危惧種となりうる危急種。背景には色々な理由があるそうですが、人間が関与していた事は否めないでしょう。彼ら専用の横断歩道を作ってあげるなど工夫して、堂々とマーチが組める未来を希望したいものです。

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動物用横断道路

カナダ、アルバータ州にあるバンフ国立公園の動物横断路。オーバーパス型(下が車道となっており上が動物用)。

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Qyd