巨大ホームセンターに買い物に行ったときに、何処に目的のものが置いてあるのかがわからなくなったことはあるかと思います。近くにいる店員さんに尋ねてみても、担当が違うためわからないと言われて別の店員さんを呼ばれたり、待たされた挙句にありませんと言われてしまったり、はたまた、店員かと思ったらお客さんだったみたいな経験をしたことがある人もいるでしょう。アメリカで試験的に投入されるロボットがいれば、そんな悩みからは解放されるかもしれません。

MOORESVILLE, N.C., Oct. 28, 2014 /PRNewswire/ — This holiday season, Lowe’s Innovation Labs will introduce two autonomous retail service robots in an Orchard Supply Hardware store in midtown San Jose, California to study how robotics technology can benefit customers and employees.

接客サービスロボット『OSHBot』

カリフォルニア州サンノゼにあるホームセンター『Orchard Supply Hardware』に今年2014年のホリデーシーズンに接客サービスロボット『OSHBot』2体が現れることになりました。

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OSHBot

この2体のロボットは普通の従業員同様、店員の助けが必要なお客さんがいないか店内を巡回して回るようです。お店にやって来た人がこのロボットに探している商品の名前を言う、実物を見せるというふうに、普通の店員さんにもするような方法で尋ねると、お店の在庫データから該当するものを選択、その売場へ案内してくれるそうです。これまでは在庫の確認に長い時間待たされる、別のエリアなのでそちらに聞いてくれとたらい回しにされる、挙句、先のエリアに実はあったのを自分で発見するということも起こりましたが、相手がロボットならそういう心配はなさそうです。

OSHbot PV

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例えば釘をロボットの前にかざし、これが欲しいんだと示してみる。通常の従業員の場合ここから長く待たされることもあるし、種類も多いので違うものの場所に連れて行かれたという経験をしたこともあるだろう。

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OSHBotは該当する商品をボディにあるディスプレイに表示、それで間違いがなければその売場まで案内してくれる。在庫の確認にもさほど時間はかからないようだ。

『OSHBot』の生みの親、ロウズ

今回のロボットを開発したロウズは住宅リフォームや家電生活チェーンで、過去にもホームシミュレーターを導入しています。こちらは、家をリフォームをするにあたって、3Dでドアや壁、シンクなどを変更した映像で完成イメージをお客が確認できるというもので、現在は台所や屋外リビングが対象のようですが、将来的には様々な生活空間へと適応できるようにする予定のようです。どんな家にリフォームされるのかが3Dで確認することで発注するお客も明確なイメージを持ってリフォーム依頼ができるようになりそうです。日本で仮に導入されることがあれば、畳や屋根瓦のデータなども必要になるでしょう。

Demo4 image by

Low’s

『OSHBot』は雇用に影響するのか

賃金が安くても構わない、夜間シフトも文句を言わずに入る外国人労働者によって雇用に関するトラブルが発生することもある中に、このOSHBotの登場で雇用問題に拍車がかかるのでしょうか。ロボットなら長期の連勤もフルタイムも残業も関係なく365日死ぬまで働くことができます。賃金はエネルギー補充と定期的なメンテナンスで賄えてしまうでしょう。まして彼らは過労死とは無縁ですし労働組合も作りません。仕事終わりの居酒屋で仕事の愚痴や気に入らない上司や同僚の悪口だって言いません。しかし、それはこのロボットが人間を雇うよりも低コストで、人間に取って代わるに値する力を発揮するかどうかが十分にわかってからのことになるでしょう。

ロウズのエグゼクティブディレクター、Kyle Nel氏は1店舗だけでなく複数店舗でのテストを行い、設置するロボットの数も1店舗につき2体から多くて6体まで増やす構想を持っているそうです。このテストが進み、彼らが人間にとって代わるときが来たとき、はたしていままで雇用されていた人々は素直にロボットにその座を譲るでしょうか。ロボットによって職を奪われた人が復讐のためにロボットを破壊するというような憎悪犯罪が新たに登場しないことを祈ります。

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