販売店にとってクリスマスが近付くこの時期は一年でも稼ぎどきです。家族や恋人のために多くの人が様々なプレゼントを購入するこの時期に、目玉商品を持ってくるお店も少なくないでしょう。中にはクリスマスに合わせてセールを行う場合もありますが、今回イギリスのAmazonマーケットプレイスに出店していた小売業者を襲ったのは悪夢のような価格トラブルでした。

Furious owners of small businesses face ruin after a glitch allowed online shoppers to buy their products on Amazon for 1p.
Some firms lost tens of thousands of pounds in a single hour during Friday night’s disastrous software malfunction.

悪夢の『1ペニー祭』

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気になる商品がまさかの1ペニー!買う?

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CITY A.M.

先週の金曜日、12月12日にこのトラブルは発生しました。Amazonマーケットプレイスに出品されていた数万点の商品の価格表示が異常な安値になっており、その中でも多くのものはなんと1ペニー(約1.85円)と表記されていたというのです。対象となった商品にはマットレスやヘッドフォン、衣類などが含まれてました。このことに気付いたユーザがTwitterなどで拡散、瞬く間に『1ペニー祭』が発生してしまいました。普段ならなかなか買えない商品が1ペニーで注文ができるということから、これがトラブルだとわかりながらもおもしろ半分に大量の注文が出店者のもとに届き、Twitterには「必要ないけど線香立てを買ってみた」などの報告ツイートが流れました。

ユーザにとっては愉快なお祭り、小売業者にとっては地獄のこのトラブルは1時間ほどで終了したそうですが、発生した時間帯が19時から20時という人々がネットに繋ぎやすい時間だったことも事態を加速させました。Amazonはほとんどの注文はキャンセルすることができたとしていますが、売り手のひとりであるJudith Blackford氏はその時間で20,000ポンド以上の損害を受けたとし、別の小売業者のBelle氏は30,000ポンドの損害のために廃業するしかないと話しているそうです。

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30,000ポンドの損害を受け、廃業を余儀なくされたBelle氏。普段なら嬉しい注文メールがこれほどやって来てほしくない1時間もなかっただろう。

原因は価格改定サービスのバグ

今回のトラブルの原因はAmazonそのものではなく、出店者の一部が利用していた価格設定サービス『Repricer Express』のバグでした。このサービスは登録ユーザが設定した範囲で価格調整を自動的に行なってくれるもので日本でも利用されています。大量の商品の価格設定を行え、独自の設定でのカスタマイズも可能、使いやすいUIなどを売りにしていますが、今回の不具合に関しては15日にブログで謝罪、再発防止に努めることを述べています。

明らかにトラブルであるとわかっていても、破格の値段で表示されていれば駄目で元々と好奇心に任せて購入ボタンを押してしまうユーザは少なくないでしょう。それがキャンセルされることなく購入できたとするのなら儲けものとしてユーザは大喜びですが、販売側にとっては悪夢以外の何物でもありません。間もなくクリスマスがやってくるこの時期に、これほど嬉しくないプレゼントを受け取ってしまった小売業者の人々はどのような気持ちでいるのでしょう。

REFERENCE:

Daily Mail Online

Daily Mail Online

A glitch on Amazon let shoppers buy items for only a penny
http://mashable.com/2014/12/15/1p-amazon/?utm_cid=mash-com-Tw-main-link