「大空を自由に飛び回れたらなあ」なんて、夢見た方は少なくないでしょう。そんな気持ちを大切にし続けた男が、新たな偉業を達成しました。

ジェットマンが新たな夢を実現

スイスの発明家、パイロット、イブ・ロッシー氏。通称『ジェットマン』

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イブ・ロッシー氏は世界で初めてジェットエンジンの推力で空を滑空した人です。今回、彼がかねてから目標としてきた、『編隊飛行』をドバイで成功させ、その動画が人々の話題になっています。

ごめーん!待った?

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Jetman Aerobatic Formation Flight in Dubai

イブ・ロッシー氏が肩に背負っているつばさは、折りたたみ可能で、全長2.4mのカーボンファイバー製のものです。その下にケロシンを動力とする小型ジェットエンジンが4つ取り付けられています。エンジンから出される排気ガスの熱に耐えられるように、イブ・ロッシーさんはレーシングドライバーなどが着用する防火性の高い服を着るそうです。

飛行するジェットマン

「飛行機の中って、自分と空を隔てるものでいっぱいだよね。でも、このつばさで飛行する時は何もないんだよ。だから時々、本当に鳥になった気がするんだ」

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Jetman Dubai

飛行の際は、一旦、小型飛行機で3000mほどの上空まで移動、翼を畳んだ状態で飛び降り、落下とともに翼をひろげ、推力エンジンで滑空します。着陸する時は、内蔵されているパラシュートを開きます。また、空中で急降下してしまうと天地の判断がつきにくくなるので高度計、8分ほどで尽きてしまう燃料を確認するために、時計が取り付けられています。燃料も含め、総重量は55キロ。燃料スロットルのみ操縦は出来ますが、方向転換や上昇・下降は氏の頭、肩、腕の微妙な動きによって行われます。「操縦できたら飛行機と変わらないじゃないか。私はもっと自由に飛びたいんだよ」と言って、彼は微笑みます。

ジェットマンの偉業

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Market Watch

この翼は開発には8年の歳月を費やしました。最初に使用されたのは2004年のジュネーブで、4分間の水平飛行に成功し、以来、30回以上の飛行をしているそうです。2008年5月14日、ジュネーブのベックスで初となる観客動員の公開飛行を成功させました。以来、ほとんど公開飛行になりますが、氏曰く「公開飛行はテスト飛行が出来ないからとても緊張するんだ」とのこと。同年、航空業界の先駆者であるルイス・ブレリオが1909年に飛行機で横断したドーバー海峡の横断に成功。2008年、アルプス越えを達成。2011年5月7日にグランドキャニオン上空を約8分間飛行しました。大きな気流と、切り立つ断崖のために非常に困難だったそうです。そして、今回、ドバイでの編隊飛行を見事達成しました。今後、カタパルトを使って、崖から飛び出して飛行するということも考えているようです。

ジブラルタル海峡での失敗

着々とキャリアを重ねているように見えるイブ・ロッシー氏だが、失敗することもある。アフリカ大陸と欧州大陸をつなぐジブラルタル海峡を13分で横断しようとしたところ、途中で乱気流に飲み込まれ、海に着水してしまった。追随したヘリコプターによって助けられたとのこと。

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MailOnline

INFO:

Jetman Dubai

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http://www.jetman.com/