ペットの犬や猫が幼い人間の子どもをまるで世話するように接する光景を時折SNSなどで見かけることがあります。ほほえましい光景として紹介されることが多いですが、今回チリで起こったことはほほえましいでは済みません。もうすぐ母親になる犬が人間の子どもの命を救いました。

A severely neglected toddler in Chile was kept alive after a pregnant dog started breastfeeding him.
The two-year-old boy, who has not been identified, was spotted feeding from his neighbor’s canine, Reina, after his drunken mother allegedly left him without food or water in the desert port of Arica.

育児放棄の子どもを救ったのは犬

アリカという街に暮らす2歳の少年は母親の育児放棄により栄養失調状態にありました。そのまま放置が続けば死亡していたであろう少年を救ったのは隣人が飼っていた犬のレイナでした。少年は妊娠中のレイナの母乳を飲んで生き延びており、その姿をレイナの飼い主が発見し驚いて通報、駆けつけた警察官によって保護されました。

ファンノエ病院へと運ばれた少年は、栄養失調だけではなく毛ジラミや皮膚感染症も見られましたがすでに退院しています。現在は児童福祉当局に保護されており、家庭裁判所の聴取が行われる予定です。

犬であるレイナにある母性が少年を救おうと母乳を吸うことを受け入れていたのかは定かではありませんが、レイナのほうが少年よりも皮肉なことに栄養を十分に与えてもらえていた環境で暮らしていたからこそ可能だったことなのでしょう。

母親は逮捕されず

少年の母親はアルコール依存の徴候があり、警官が到着した際も家にはおらず男性と酒を飲むために別の場所へ行っており、発見されたときは泥酔状態にあったとのことです。レイナが妊娠状態でなければ少年は死亡していた可能性が高いですが、物理的な虐待が行われてはいなかったため、母親は医療施設に収容されたものの逮捕はされていません。国民サービスで未成年を担当しているLabraña氏は「今回の事件はチリの白昼に起こった非人道的な事件だ」と非難のコメントをしています。

犬の仲間でもある狼によって育てられた子どもの逸話は昔からあり、その中にはローマの神話に登場するローマの建設者ロームルスとレムスの逸話もあります。もしかするとこの少年も、将来大物になる可能性もあるかもしれませんが、なによりも彼にとっていまもっとも必要なのは安心して暮らしていける環境を手に入れることでしょう。

REFERENCE:

Niño abandonado y rescatado en Arica pasa al cuidado de Conin

Niño abandonado y rescatado en Arica pasa al cuidado de Conin

http://www.24horas.cl/nacional/nino-abandonado-y-rescatado-en-arica-pasa-al-cuidado-de-conin-1776891

Two-year-old boy kept alive by pregnant dog who BREASTFED him after his ‘dead drunk’ mother left him severely neglected

http://www.dailymail.co.uk/news/article-3223062/Two-year-old-boy-kept-alive-pregnant-dog-BREASTFED-dead-drunk-mother-left-severely-neglected.html

“Reina”, la perra que con su leche mantuvo vivo al niño chileno

http://www.mdzol.com/nota/627207-reina-la-perra-que-con-su-leche-mantuvo-vivo-al-nino-chileno/