この国は長らく世界第一位の長寿大国と言われてきました。2012年時点で平均寿命が男性で79.4歳、女性で85.9歳と驚くべき数値です。100歳以上の人はなんと約6万人も存在しており、そのうち約9割が女性を占めています。現在世界最年長でもある大川ミサヲさんは、伊藤博文が第三次内閣を成立させた明治31年生まれの116歳。これからも健康で長生きしていてほしいものですが、どうすれば長寿になれるのでしょうか。

Scientists studying these “supercentenarians” said on Wednesday they sequenced the genomes of 17 people ages 110 to 116 to try to determine whether they possess genetic traits that may account for their membership in this exclusive club that worldwide includes only about 75 individuals, nearly all women.

115歳を超える超高齢者たち

人間は生物学的にいうと120歳、厳密には122歳頃までが生存の限界と言われていきます。なぜなら人間の体の中では細胞が絶えず分裂し続けており、細胞の分裂には寿命があるからです。細胞分裂はDNAを複製して行われ、複製するごとに染色体の末端部分(テロメア)が短くなっていき、最後は分裂ができないほど短くなって寿命が来るということになります。

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この図にある先端の青い部分がテロメア。細胞分裂していく度にこの部分が短くなっていき、なくなった細胞は寿命となって分裂を行えなくなる。

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そんな人間の限界に限りなく近い『supercentenarians』と呼ばれる110歳以上の人々を研究するスタンフォード大学のキム氏は、彼らが世界でわずか75人しかいないことに着目。その遺伝形質を研究しました。研究当初の目的は長寿遺伝子の発見でしたが、ことはそう単純ではなくそのような物質はすぐには見つかっていません。ただ、まだ結論づいてはいないものの遺伝的な影響は多岐にわたり、100歳以上でもそれぞれが異なる遺伝子を持っており、やはり遺伝子が長寿になんらかの影響を与えているとの見解で、今も研究は続いています。

健康に無頓着な人も割と多い長寿の人たち

17人の110歳以上の高齢者たちは特に健康に気を使っている習慣がなく、食べ物も普通で、さらに彼らのうち半数はなんと喫煙者だったそうです。一般的にタバコは健康被害が叫ばれているため、これは驚くべき結果です。タバコを吸ってストレスが発散されることで寿命が伸びるのでしょうか。大川ミサヲさんは喫煙はしていませんが長寿の秘訣として「おいしいものを食べる」「ゆっくり暮らす」「よく眠る」と語っているそうです。『supercentenarians』ではありませんが100歳まで生きた人の中でも愛煙家は少なくないようです。

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エミー賞にも何度もノミネートした映画俳優のジョージ・バーンズさんは葉巻を愛用して100歳まで生きた。

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7歳から喫煙していたというウィニー・ラングリーさん。誕生日祝いのロウソクでタバコに火をつけてみせた。100歳の誕生日には以前から友人に頼んでいたハーレーにも乗ったらしい。

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遺伝子操作により500歳まで生きられるようになる?

一方アメリカのある研究機関では寿命を400〜500歳まで遺伝子操作で伸ばすことのできる研究が行われており、成果が出れば我々の子孫『ネオ・ヒューマン』とでも呼ぶべき人々は人口増加と食料問題に悩まされることになるかもしれません。そんなに長生きしてしまえば何をやっても面白くなくて自殺が増えそうな気もします。400年も年金生活をするわけにもいかないので姥捨て制に逆戻りか、あるいは定年が470歳くらいまで引き上げられるのか、いずれも地獄になりそうです。人生が短いのも悪くないと思えてきました。

REFERENCE:

REUTERS