アメリカで、44歳の女性が人類初の『若返り実験』に成功した。

The CEO of Bioviva USA Inc, Elizabeth Parrish, claims to be the first human in world history to have successfully reversed the effects of natural ageing – thanks to experimental gene therapy provided by her company.

アメリカのBioViva USA社は、これまで2つの遺伝子療法を研究してきた。その目的は、老化にともない筋肉量が減ることへの対処と、加齢による疾病で幹細胞が消耗することへの抵抗である。BioViva USA社では、最高経営責任者のエリザベス・パリッシュ氏(44歳)を被験者に、すでに遺伝子治療を人体で実験している。その結果、驚くべき事実が確認されたようだ。

『テロメア』が老化を左右する

誰しも人間の染色体の両端には「テロメア」と呼ばれる部分がある。このテロメアは染色体を保護する機能を果たしているが、細胞分裂が起きるたびに、その長さはどんどん短くなっていく。細胞分裂を繰り返していき、テロメアが染色体を保護できないほどの短さになると、染色体が誤動作を起こしたり、人間の身体が『老化』していくというわけだ。

テロメア

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T.A.Sciences

パリッシュ氏が受けた遺伝子治療とは、このテロメアを『伸ばす』というものだった。治療薬が投与される以前、2015年9月の時点では、パリッシュ氏の白血球から採取されたテロメアは44歳という年齢に対してとても短く、加齢による疾病にも弱い状態だったという。しかし半年間の治療を経た2016年3月、再びパリッシュ氏からテロメアを採取したところ、その長さはなんと約20年分も伸びていたという。パリッシュ氏の白血球は、わずか半年で驚くべき『若返り』をみせたことになる。

もともとこの実験は、最新の治療法の安全性を確かめることが目的に実施されたものだった。しかし結果はその目的以上で、現状のデータが正しければ、これは遺伝子治療で人間のテロメアを伸ばすことに成功した初めての例になる。今回の実験について、今のところ第三者による検証は行われていないが、BioViVa USA社は今後数年間にわたってパリッシュ氏の血液を検査していく予定だという。

映画『永遠に美しく…』

不老不死の秘薬を飲んだ女性たちを描くコメディ。身体がどんどん滅茶苦茶になっていく。こうはならないように祈りたい。

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JONATHAN ROSENBAUM

なお、今回の『若返り実験』を白血球以外の組織や器官に応用することができるのか、パリッシュ氏以外の患者でも結果を再現することができるのかはまだわかっていないようだ。今後の研究に期待が集まるところだが、BioViva USA社は「すべての答えは遺伝子修復治療の『患者0号』、エリザベス・パリッシュの細胞にある」と述べている。

REFERENCE:

Scientists claim they’ve completed the first successful gene therapy against human ageing

Scientists claim they’ve completed the first successful gene therapy against human ageing

http://www.sciencealert.com/scientists-claim-they-ve-completed-the-first-successful-gene-therapy-against-human-ageing

First gene therapy successful against human aging

http://bioviva-science.com/2016/04/21/first-gene-therapy-successful-against-human-aging/

テロメア – Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/テロメア