日本ペットフード協会の調べによりますと、2013年の飼い犬の平均寿命は14.19才、飼い猫の平均寿命は15.01才。医療技術の向上や飼育環境の改善により、10年選手のペットも珍しくない時代になりました。
去る2014年12月4日、15年間普通に生きた猫が、普通に死にました。どうか安らかに。

でも顔がちょっぴり普通じゃない。

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こっちを向いている顔と、そっぽを向いている顔と、2つの顔があります。正面を向いているのがFrank、その左面がLouie、彼の名はFrank and Louie、2面合わせて1匹の猫なのです。

二顔体の猫

Frank and Louieは、生まれもってこのような風体だったそうです。これは顔面重複と呼ばれる奇形の一種で、一卵性双生児が十分に分かれる事ができなかった場合に起こるのです。先天性の疾患である顔面重複の中でも、彼の特徴である二顔体(diprosopus)は特に重い疾患でした。

3個の目、2個の鼻と口、脳は1個。真ん中の目は見えていない。

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飼い主のMartha Stevens氏は、母猫の産直後「一週間も生きられない可能性が高い。」と告げられ、安楽死を勧められたそうです。しかしMartha氏はそれを断りました。
結果Frank and Louieは一週間を越えても生き続け、その後の長い生涯を送る事になったのです。

『ヤヌス猫』Frank and Louie

古くから奇形を持って生まれてきた生き物は神と崇められたり、また悪魔のごとくに排斥されたりしてきました。

ヤヌス(Janus)は、ローマ神話の出入り口と扉の神。前後2つの顔を持つのが特徴である。1月(January)の語源。

ヤヌス神の像。

2つの顔を持つヤヌス神をもじって、Frank and Louieも『ヤヌス猫』という呼ばれ方をする事もあるようです。しかし、Martha氏に紐でじゃらされ頭を撫でられしている姿は、ただのペット以外の何者でもありません。

Martha氏と散歩。

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鋭いネコパンチ。

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「2つの目がそれぞれ外側に付いているから、彼にはまるで馬のようにものが見えているんじゃないかしら。」と、朗らかに笑いながらMartha氏は語ります。

Martha氏と過ごしたFrank and Louieの15年間は、生まれは普通でなかった猫が、その後は普通に生きていく事を証明していたのかもしれません。

「また次の二顔体の猫がやってきたら、そのときはまた飼いたいと思うわ。」
安らかに。

何が苦しみで何が喜びかは分からない。でも幸せそうだ。

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Frank and Louie, two-faced cat

REFERENCE:

The World’s Oldest Cat With Two Faces Just Died, We’re Going To Miss Him

The World’s Oldest Cat With Two Faces Just Died, We’re Going To Miss Him

http://www.viralnova.com/frank-and-louie/