人間の常識を覆す、『空気』を『飲水』に変えるボトルが開発された。しかも動力は太陽光のため、場所を選ばずどこでも使えるという。

When water is scarce, why not pull it out of thin air? An industrial designer in Austria is hoping to do just that (well, sort of).

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開発されたボトル『Fontus AIRO』の本体は、じつはボトルそのものではなくソーラーパネルで動くデバイスだ。このデバイスが空気を飲水に変えてくれるという。ヒントとなったのは『結露』だといい、開発者のクリストフ・レテザー氏は「どんな場所にも湿気があるということを利用した」と述べている。

たとえば冷えた飲み物を暖かい部屋に置いておくと、温度差で容器の外側に水滴ができる。これと同じ要領で、小型ファンから空気がデバイスの内部に取り込まれると、クーラー機能により空気が冷やされて水が抽出される仕組みだ。ベストな環境は気温30~40℃、湿度80~90%で、この場合、約1時間で500mlの水がボトルに溜まるという。

日本の夏は平均最高気温30℃以上、平均湿度70%以上。しかし都市圏での使用には向かないという。

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また、完全独立型の『Fontus AIRO』のほか、自転車に取り付けるタイプの『Fontus RYDE』も存在する。こちらも本体はソーラーパネル付きのデバイスで、自転車を走らせることで取り込んだ空気を、同じくクーラー機能で冷やすことで飲水を作り出す。

『Fontus RYDE』

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これらのボトルは、本来、飲水の確保が難しい場所での使用や、地下水が乏しく湿度の高い地域などでの使用が想定されている。よって、ボトルには虫やホコリを除去するフィルタは付いているものの、現状、大気中の有害物質を除去するような機能はない。しかし開発側は、空気の汚染された都市圏での使用を前提に、カーボンフィルター付きのボトルを開発することを検討しているという。

『Fontus AIRO』および『Fontus RYDE』は、クラウドファンディングサイト「indiegogo」にて現在予約が受け付けられている。価格は『Fontus AIRO』が250ドル+送料、『Fontus RYDE』が165ドル(数量限定価格)+送料で、商品の出荷配送は2017年4月の予定だ。

REFERENCE:

Self-Filling Water Bottle Converts Humid Air into Drinkable H2O

Self-Filling Water Bottle Converts Humid Air into Drinkable H2O

http://www.livescience.com/53401-fontus-converts-humidity-into-water.html

Fontus – The Self Filling Water Bottles

http://www.indiegogo.com/projects/fontus-the-self-filling-water-bottles#/

東京 2014年(月ごとの値) 主な要素 – 気象庁|過去の気象データ検索

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s1.php?prec_no=44&block_no=47662&year=2014&month=&day=&view=