個人での銃の所有が認められる国アメリカで、『日常に溶け込む』がコンセプトのスマホ型ピストル『Ideal Conceal』が開発された。銃の愛好者達からは銃を携帯していても非難の視線を浴びることがなくなると喜びの声があがる一方、Ideal Concealを悪用した犯罪が増えるのではないかなどの不安の声もあがっている。

A firm has designed a weapon that when in its locked position will be virtually undetectable because it ‘hides in plain sight’.

Ideal Concealは『日常に溶けこむ』をコンセプトに開発された。そのためデザインはスマホにかなり似せて作られている。

形状は薄く、前方にはカメラとイヤホンジャック、側面にはポケットやベルトに付けられるようクリップが備え付けられており、非使用時は一見するとスマホと区別が付かない。使用時には安全装置を外すことで折り畳まれていた持ち手が開き、引き金が現れて拳銃に変形するという仕掛けだ。

非使用時

スマホと見分けがつかない。

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©Ideal Conceal

使用時

ワンタッチでピストルに。

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©Ideal Conceal

日常に溶け込んだ、不安を感じさせない銃を

Ideal Concealの『日常に溶け込む』というコンセプトは、開発者であるカーク・チェルベリ氏自身が銃を携帯した時に、周囲の人々から恐怖に近い視線を浴びたという体験から着想を得ている。

アメリカでは国民に武器の保有・携帯の権利が認められてはいるが、実際に公共の場で銃を携帯していると周囲を不安にさせてしまうことも少なくない。チェルベリ氏はそうした不安を軽減したいという思いからIdeal Concealを開発したと述べている。現時点で購入を希望する者も多いようで、開発者側にはすでに約2,500通のメールが届いているという。

悪用を危険視する声も

しかし、このIdeal Concealの発売を快く思わない人たちもいる。発売の報を聞いた人からは「日常的に人の持っているものが『スマホなのかピストルなのかわからない』状況は逆に不安を増加させるのではないか」という指摘や、悪用を懸念する声もあがっている。

全米銃暴力阻止連盟は、おもちゃの銃を本物の銃と見間違えられ射殺される事件が後を断たないことを挙げ、Ideal Concealのようなスマホ型ピストルの開発は、そういった事故をさらに増やす原因になるとして「危険であるばかりでなく無責任」と述べている。

こうした批判にIdeal Concealの開発者らは、「Ideal Concealはあくまで合法のものであり、購入者は銃の携帯許可を受けた自衛が目的の人々であること、これまでにも一見して銃とはわからないような銃が発売されているが、そうした銃が犯罪に使われた事例は聞かないことから、批判は過剰反応である」と述べ、反対派の意見を退けている。

Ideal Concealの価格は395ドル。現在特許申請中で、認可されれば今年中に発売される予定だ。

REFERENCE:

The double barrelled pistol designed to look like a smartphone: Firm boasts weapon can ‘hide in plain sight’ as anti-gun campaigners brand it irresponsible

The double barrelled pistol designed to look like a smartphone: Firm boasts weapon can ‘hide in plain sight’ as anti-gun campaigners brand it irresponsible

http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3508300/The-double-barrelled-pistol-designed-look-like-smartphone-Firm-boasts-weapon-hide-plain-sight-anti-gun-campaigners-brand-irresponsible.html

Concealed carry gun looks like a smartphone

http://money.cnn.com/2016/03/21/news/gun-smartphone-ideal-conceal-carry/

Ideal Conceal

http://idealconceal.com/