修学旅行などで友だちと一緒にひと晩を明かすことになって、そこで枕投げで楽しんだ思い出がある人もいるかと思います。そんな楽しげなイメージとはかけ離れた『枕投げ』によって30名の負傷者が出たのはアメリカ陸軍士官学校の恒例行事ででした。

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よく知る枕投げのイメージ。

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When signing up for the military, a pillow fight is perhaps not the first place you imagine yourself getting injured in the line of duty.
But that is exactly what happened to 30 cadets at West Point on August 20 as the traditional end-of-training brawl got out of hand.
One had to be taken away in an ambulance, another was left with a broken leg, and dozens suffered from dislocated shoulders and concussions, it has been reported.

陸軍士官学校の伝統行事

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なにか、違う。

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わたしたちの知っている『枕投げ』とはずいぶんと違う光景です。数百人もの人々が手に持った枕らしきものを振り回し、叩きつける様子は枕『投げ』ではなく『枕叩き』のほうが似合うような気さえします。アメリカ陸軍士官学校、通称ウェストポイントは1802年に設立されたアメリカ合衆国で最も古い士官学校です。1897年からこの『枕投げ』が恒例行事として行われており、新入生が受ける夏季訓練の修了を祝う目的として行われています。訓練のうっぷんを晴らすことも兼ねられているそうですが、その叩きつけ方には容赦している気配が動画からは見受けられません。

ツイートで見る限り、参加者はかなりやる気に満ちているようです。しかし、何事にもほどほどという言葉があるように、この枕投げでも怪我防止のためにヘルメットが支給され、それの着用が義務付けられていました。しかし、動画を見るとヘルメットをしていない姿がそこここに見受けられますし、今回の事故の原因は怪我防止のヘルメットや防弾チョッキをあろうことか枕の中に入れていた人物が複数いたことが原因でした。それを加減なしに人に向けて叩きつければ怪我人が出るのは当然のことでしょう。

やりすぎた結果怪我人続出

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突進している姿もある。

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過酷な夏季訓練を終えた開放感からか、それまでに溜まっていたうっぷんを晴らすためか、理由は不明ですがなににせよ、その結果足を骨折、肩を脱臼、脳震盪などの負傷者を30人も出しているのはあきらかにやりすぎです。過去には金庫を入れていた者もいたらしいこの行事、いったいなんのために行われているのかここまでくると憂さ晴らしとして片付けていいものなのか疑問が浮かびます。

ウェストポイントの監督中尉ゲンロバート氏は「チームメイトに意図的な害をもたらしたものを容認することはない」とコメントしており、軍警察の調査が完了した後に適切な処置がなされることになっています。
しかし、大量の怪我人を出した今回のような事故が起きた後ですが、この行事を来年取りやめる予定はないとのことです。

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負傷しているが誇らしげな顔をしている。

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@a_weyy

REFERENCE:

Broken bones, dislocated shoulders and cadets taken away in an ambulance: 30 West Point students injured as annual PILLOW FIGHT turns nasty