米オハイオ大学が3Dモデルを使った新しいペイントシミュレーション技術『Wetbrush』を開発した。

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左と中央が従来の描画ソフト。右がWetbrushを使った描画。

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prosthetic knowledge — Wetbrush: GPU-based 3D painting Computer graphics…

Wetbrushはこれまでの描画ソフトと違い、平面のキャンバスに色を塗るのではない。凹凸の付いたキャンバスに厚みのある絵の具を塗るという三次元空間をシミュレートして『平面』の絵を描く。これによってよりリアルな質感の油絵を描くことができる。

ブラシも一本一本が物理計算により細かく再現される。ブラシの傾け方、押し付けの強さでブラシの毛羽立ち方は全く違うものになる。

絵は本来立体的なものである。たとえ鉛筆で書いた落書きであろうと鉛筆の通った部分は少しだけ紙は凹み、その表面には薄い黒鉛の層が貼り付いているはずだ。その中でも油絵は絵の具の層の厚みから出る立体感を重要視する画法だ。平面の絵を3Dモデルで描くというのはおかしな話に聞こえるかもしれないが考えてみれば最初からあった考えにようやく技術が追いついただけの話かもしれない。

Wetbrushはブラシ近郊の部分だけを細かな粒子として計算し、ブラシから遠い部分は絵の具の厚みは『絵の具粒子の集まり』ではなく『ただの色の付いた出っ張り』として処理するなどリアルタイムでの描画を可能にするために処理をなるべく少なくするための工夫がされてはいるが、まだ一般公開はされていない。

この技術が一般に販売、公開される頃には3Dプリンタも多くの人に普及しているかもしれない。そうなればデジタルで描いた立体的な油絵が額縁に飾られるようになるかもしれない。

REFERENCE:

prosthetic knowledge — Wetbrush: GPU-based 3D painting Computer graphics…

prosthetic knowledge — Wetbrush: GPU-based 3D painting Computer graphics…

http://prostheticknowledge.tumblr.com/post/131579383976/wetbrush-gpu-based-3d-painting-computer-graphics