データさえあればなんでも自宅で作れてしまう夢の3Dプリンタ。その進化は留まることがなく製造業のあり方を変えようとしています。そんな3Dプリンタでついに自動車が製造される日がやってきました。

世界初、3Dプリンタで製造される電気自動車

Local Moters PV

3Dプリンタで作られた電気自動車はアメリカの自動車会社『Local Motors』から2015年に発売が開始されるそうです。同社は自動車やバイクの革命的な製品を手がけることをポリシーに活動しており、CEOのJohn Rogers氏が語るところによると、3Dプリンタで作られた車は塗装されていない限りリサイクルができるとのことです。

この自動車は18,000ドルから30,000ドルという低価格で購入でき、自動車のオーナーは購入する前にコンピュータの画面から自分の好きな形状の車を選択してプリントボタンを押すことで巨大なマシンが自動車の成形を開始するそうです。

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成形が開始されると巨大マシンが硬化したペースト状の細い線からカーボンファイバーの強化プラスティックの外枠に少しずつ形状を形作っていく。

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層が重なっていき徐々に車の形になっていく。


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ここまでくれば立派な車に見える。ボディ、ダッシュボードを作るのに約40時間を要するそうだ。

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完成イメージ図。塗装されなければリサイクル可能という点も魅力のひとつだ。

初めての3Dプリンタ製自動車の最初のモデルは『ストラティ』と呼ばれる2人乗りのモデルで、最高速度がおおよそ64キロ、航続距離が190~241キロになるそうです。日本が誇るハイブリッドカー、TOYOTAの『プリウス』がガソリンと電気の併用で1,500キロ走ることから考えると少ないですが、完全電気自動車の日産『リーフ』は228キロですので、電気自動車としては並以上の性能を持っていると言えるでしょう。

課題はどこにあるのか

リサイクルでき、価格が安く、走行距離もそれなり、さらにオーナーが好きにカスタマイズできる夢の様な電気自動車ですが、3Dプリンタで作られた自動車という言葉はセンセーショナルでありますが、実際に命を預ける車に自分が乗りたいかと問われると、いかにメーカーが安全性を訴えても最初はトム・ソーヤのような冒険心を持った人に限られるのではないでしょうか。またその航続距離の短さも特に日本ではネックです。そんな不安や問題点がいまはありますが、道を走っている車のほとんどが3Dプリントカーになる日が来るかもしれません。

REFERENCE:

Tech2

Tech2

First 3D printed electric car to be available by 2015, priced upto $30,000
http://tech.firstpost.com/news-analysis/first-3d-printed-electric-car-available-2015-priced-upto-30000-240961.html