男性でも女性でもない『第三の性』と呼ばれる存在として、南アジアには『ヒジュラ』と呼ばれる人々がいます。男性として生まれ、女性の姿をして女性のように振る舞う彼らは長い間差別され迫害を受けていました。そんな彼らの存在をバングラディシュが容認、公の書類にも性別をヒジュラと記載することが認められて1年が経過したことを祝して、バングラディシュのダッカでプライドパレードが開催されました。

『ヒジュラ』という存在

ヒジュラとなる人には先天性半陰陽も含まれていると言われていますがそのほとんどが男性として生まれ、青年期に自らヒジュラとなる道を選びます。インドでは地域によっては男性でも女性でもない存在である彼らを崇め、子どもの誕生や結婚の祝う役を担う者もいるそうですが、イスラム圏のバングラディシュでは卑しい存在として差別、迫害を受けていました。アウトカーストである彼らは仕事に就くこともできず、芸人や売春などをして生きている人もいるそうです。そんな彼らの存在がバングラディシュで認められたのが2013年11月11日。シェイク・ハシナ首相がパスポートなどの公文書にも性別を『ヒジュラ』として記載することを容認したのです。

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生まれたときの自分の性に疑問を持ち、ヒジュラとなる彼らは西洋でのトランスジェンダーとは一様に括れない部分もある。彼らは性別適合手術を受けることはなく去勢をして男性でも女性でもない『ヒジュラ』という性になるのだ。去勢は同じヒジュラの手によってナイフを用い、麻酔や止血、縫合などは行わない方法を用いられていたが、最近は病院で手術をうける場合もあるという。近年は西洋文化の影響で自らをトランスジェンダーであり性転換を行ったと言う人もいる。全員が去勢手術を受けるわけではないらしい。

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©Xinhua News Agency / REX / Daily Mail Online

バングラディッシュ初のプライドパレード

その日から1周年を祝して、ダッカでバングラディッシュでは初となるプライドパレードが開催されました。今回開催されたプライドパレードには1000人以上の人が集まったといいます。ダッカの街の中で参加した人々は鮮やかなサリーを身にまとって歌い踊り、「不名誉や差別、恐怖の日々は終わった」と記載された旗を持っている人もいました。政府は国内には15000人以上のヒジュラがいるとしています。
2014年2月にはパキスタンのシンド州で3名のヒジュラが公務員として採用されたというニュースもありました。『第三の性』として認められたヒジュラの人々のこれからはどう変化していくのでしょう。

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REFERENCE:

Daily Mail Online

Daily Mail Online

Transgender Bangladeshis hold Dhaka’s first-ever pride parade to mark a year since their official recognition as a third gender
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2829481/Transgender-Bangladeshis-hold-Dhaka-s-pride-parade-mark-year-official-recognition-gender.html