多くの生物はオスとメス、どちらかの性別に分かれています。しかし、本来ならオスメスに分かれているはずの生物でそのどちらもの特徴を持ち、見た目にもどこからがオスでどこからがメスなのかがわかる状態のものが発生する場合があります。

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半分がオス、半分がメスの特徴を示している。

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オスメスどちらの特徴も備えている

雌雄モザイク(しゆうモザイク、英語:gynandromorph)とは、生物において一つの個体の中に雄の特徴と雌の特徴を持つ部分が、明らかな境界を持って混在していること(モザイク状態)。雌雄嵌合体(しゆうかんごうたい)、性的モザイク(せいてきモザイク)と呼ぶこともある。

『雌雄モザイク』と呼ばれるこの現象は、写真のヒョウクサカゲロウのように、左半分がメス、右半分がオスの特徴を持っており、胴体を挟んで左右がはっきりと違うことが見た目にもわかるものを指します。蝶の性別は性染色体の組み合わせによって決定され、通常オスはZZ、メスはZWという組み合わせになっています。ところがZ染色体が通常より多すぎる(ZZZ)または少なすぎる(Z)となった場合、このような雌雄モザイク現象が発生する場合があります。

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通常の性染色体の組み合わせ。

人間や哺乳類などはXYがオス、XXがメスとなっているが、一部の昆虫などは一種類の性染色体しか持たない個体がオス、二種の性染色体を持つとメスになり、そのような生物の性染色体はXとYではなくWとZで表記される。

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分裂の過程でミスが起き一つの細胞内の染色体につきZ染色体が多すぎる、少なすぎる場合に雌雄モザイクが起こる。

性決定には様々なパターンがある。人間はY染色体が性決定に関わるが、生物によってはX(今回の場合はZ)染色体の数のみで性が決定する生物がいる。

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様々な雌雄モザイク

雌雄モザイクは蝶のみに起こる現象ではなく、それ以外の節足動物や鳥などでも観察されています。

蝶の場合、雌雄モザイクは性染色体の異常によって発生しているとされていますが、鳥類の場合はそれとは違い鶏を用いた研究の結果、個々の細胞に異常は見られずオスのZZ染色体を持った細胞とメスのZW染色体を持った細胞がそれぞれの性別によりそった結果雌雄モザイクが発生したという結果が出ています。また、人間の場合は半陰陽、両性具有と呼ばれる男女両方の性を兼ね備えている存在はありますが、今回の雌雄モザイクのように半分に分かれた境界線を持って男性女性の特徴が見えるような現象はありません。

REFERENCE:

Growing at Reiman Gardens 028 Gynandromorph

Growing at Reiman Gardens 028 Gynandromorph

https://www.youtube.com/watch?v=PWGAV04xisI

This butterfly is half male and half female

http://www.sciencealert.com/this-butterfly-is-half-male-and-half-female

雌雄モザイク – Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%8C%E9%9B%84%E3%83%A2%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%82%AF

性決定 – Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E6%B1%BA%E5%AE%9A

Z染色体

https://ja.wikipedia.org/wiki/Z%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93

Strange Birds Present Gender-Bending Mystery

http://www.livescience.com/14209-gynandromorph-birds-genetic-anomaly-sex-identity.html