女性の生理痛を和らげる医療デバイス『Livia』が、クラウドファンディングサイト「indiegogo」で話題を集めている。

Now there’s Livia, a medical device that’s being marketed as the “off switch for menstrual pain.”

『Livia』

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Vox

今回開発された『Livia』の特徴は、そのサイズの小ささと、薬を一切使わずに生理痛を和らげるところにある。すでに「コスモポリタン」や「セブンティーン」といった国際的な女性誌での評価も高く、また「indiegogo」では3,500人以上の支援により総額30万ドル以上の出資を集めている製品だ。

デバイスの仕組みはシンプルだ。『Livia』本体からは2つの電極が伸びており、それらを腹部の痛む部分に取り付けてスイッチを入れると、電気信号が神経を刺激して痛みを和らげるという。開発者のチェン・ナッハム氏は、この方法がTENS(経皮的末梢神経電気刺激)療法から生まれたことを明かしている。もともと人間の神経系は、2種類の信号を同時に処理できない。『Livia』は、人間の身体の周波数に近い電気刺激を『痛み』の信号より先に脳に送って痛みを緩和するようだ。

TENS療法はすでに首や腰の痛み、陣痛などの治療に用いられている。

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Human Performance Therapy

開発チームはすでに2種類の実験を実施しており、実際に163人の女性がデバイスを使用した。その結果、80%の女性から十分な効果を確認できたという。チームは現在別の研究に取り組んでおり、チェン氏は一連の研究成果をもとに、『Livia』を生理痛緩和剤として販売する認可を得たいと考えているようだ。

科学的根拠と疑問

電気刺激によって生理痛を和らげるというアイデアには科学的根拠があるという。産婦人科学者で鎮痛剤の専門家であるジェン・ギュンター氏によれば、世界の医療政策と実践を評価する「コクラン共同計画」は、高周波の神経刺激が生理痛の緩和に役立つと結論づけているという。ジェン氏自身も、一部の患者に対して、生理痛の緩和のためTENS療法を15年以上行っているようだ。

しかしジェン氏は『Livia』に2つの疑問を表明している。1点目は価格で、『Livia』は一般発売時には149ドルで販売される予定だが、従来のTENS機器は約35ドルと安価に購入することができる。2点目は機能で、『Livia』が生理痛を和らげるのに十分な周波数を送る機能を有しているかが疑問だという。開発チームは、従来のTENS機器と『Livia』の違いを明らかにしておらず、周波数も公表できないとしている。

使用例

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indiegogo

『Livia』はクラウドファンディングサイト「indiegogo」で注文を受け付けている。現在の価格は85ドルで、発送は2016年10月の予定だ。注文するか研究の進展を待つかはあなた次第である。

REFERENCE:

This new device claims to be the “off switch for menstrual pain.” And it might actually work.

This new device claims to be the “off switch for menstrual pain.” And it might actually work.

http://www.vox.com/2016/5/3/11518058/livia-period-pain-reliever-review

Livia – The Off Switch for Menstrual Pain

https://www.indiegogo.com/projects/livia-the-off-switch-for-menstrual-pain#/

コクラン共同計画 – Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/コクラン共同計画