老化を防ぎ寿命を延ばすとされる薬の臨床試験を米食品医薬品局(FDA)が承認し来年にも臨床試験が行われることがわかった。

Based on these observations, the Food and Drug Administration (FDA) has now green-lit the drug to be trialled for its anti-ageing properties as early as next year. And if it ends up being approved, it’ll be the first time that the FDA recognises ageing itself, rather than a specific disease, as a drug target.

糖尿病の薬が寿命を延ばす

この『長寿の薬』はメトホルミンと呼ばれる現在でも糖尿病の治療薬として一般的に使われている薬だ。しかし、近年このメトホルミンを服用している患者が糖尿病に罹ってさえいない人よりも8年も寿命が長いこと、メトホルミンがガンを減少させている可能性があることから長寿の薬として注目され始めていた。

roujin image by

Getty Images

動物実験では結果が出ている

人間を対象にした臨床試験は来年行われる予定だが、既に動物に対しての実験ではかなりの効果を上げている。回虫やラットに投与したところ老化の遅れ、寿命の延長が見られ、特にラットは40%も寿命が延びたことが確認されている。もちろんただ寿命が延びたというわけではなく、寿命に応じた老化も遅れている。これと同じ効果が人間にも起きれば人の平均寿命は120歳近くまで延びることになる。

老化を遅らせる原因ははっきりとはわかっていないが、細胞内の酸素が増えるため細胞が活性化されるためではないかと研究者は考えている。

臨床試験は来年、3000人のボランティアを対象に行われる。試験は6年にわたって行われる予定だが、もしメトホルミンが老化を遅らせる薬としてFDAに認可されれば同薬品はFDAが認可する初めての『長寿の薬』となる。