生きる化石のひとつとして知られるオウムガイ、その中でも希少な種類である『ヒロベソオウムガイ』の姿をワシントン大学のグループが29年ぶりに撮影することに成功しました。

Allonautilus was first discovered in 1984 off of Ndrova Island in Papua New Guinea by Bruce Saunders of Bryn Mawr College. He and the University of Washington’s Peter Ward collected several specimens and found they were from a new species based on their gills, jaws, shell shape, and male reproductive structures. The animal was spotted once more in the wild in 1986, and then not seen again until July of this year when Ward returned to the South Pacific to survey nautilus populations.

1986年以来、約30年ぶり

このヒロベソオウムガイを初めて発見したのはブリンマー大学のブルース・サンダース、ワシントン大学のピーター・ウォードのチーム。1984年、パプアニューギニアNdrova島の海でのことでした。ウォード氏のチームは最初の発見以来ヒロベソオウムガイの生体の研究のため南太平洋で調査を行っていましたが、その後1986年に再度発見されて以降、姿を確認することはできませんでした。今回の撮影は29年ぶりというわけです。場所は最初の発見と同じNdrova島なので、Ndrova島での発見は31年ぶりとなります。水深約150から400メートルの海中に鶏肉や魚などの餌を設置したところオウムガイと共にその姿を現し、マンボウが現れて追い払われるまで餌を食べていたそうです。

オウムガイとヒロベソオウムガイは別?

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オウムガイ(写真左)とヒロベソオウムガイ(写真右)。

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Nautilus pompilius swimming above a rare Allonautilus scrobiculatus. / Peter Ward

ヒロベソオウムガイは他のオウムガイと違い、その殻は毛で覆われ、ぬるぬるとしているそうです。ウォード氏のチームの研究によって、えら、顎、殻の形状や生殖構造を調べたところ、これまで発見されていたオウムガイとは異なる種であることが解明されました。また、他のオウムガイとは遺伝子的に遠い存在であることも判明しており、逆に他のオウムガイはそれぞれ近い遺伝子を持つことからオウムガイとヒロベソオウムガイの2つにわけるべきという考え方もあります。撮影されるまで30年を要したほど希少なヒロベソオウムガイは密猟によって更にその数を減らしているようで、ますます発見される機会は減ってしまいそうです。

REFERENCE:

RARE NAUTILUS SEEN FOR FIRST TIME IN 30 YEARS