インドで人気のリアリティーショー『Indian Raw’s Star』の主演者による歌唱力コンテストが、インド西部ムンバイで盛大に行われました。しかし、そのフィナーレを飾るべく2500人の観客の前に現れた女優兼モデルのGauhar Khanさんに、思いもよらぬ悲劇が襲いました。観客席からステージに乗り込んだ一人の男に、彼女は引っ叩かれたのです。

この21歳のインド美女が……

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AnthroScape

事件直後のGauhar Khan

引っ叩かれた!会場は一時騒然とした。

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Bollywood Life

彼女を引っ叩いたのはAkil Malik被告(24)だ。警察の取り調べに対して、「Gauhar Khanさんのドレスの露出が激しかったから引っ叩いてやった」と言っている模様。その釈明は理解しかねますが、なんと250人のガードを掻い潜ってステージに上り、犯行に及んだ男の心理には深い理由がありそうです。

コーランが引き金に??

イスラム教の聖典コーランによると、女性は顔と手以外の体の部分を、近親者以外には見せてはいけません。従って、多くのイスラム教徒の女性は肌を隠す『ブルカ』や『ニカブ』というヴェールを纏っています。元々、日よけ対策として作られたこのヴェールは、徐々に女性が男性を誘惑しないようにするため、という意味合いも持ち始めました。しかし、逆に隠されているからセクシーに見えるという意見もある気がします。

ブルカを纏う女性

唯一神アッラーから最後の預言者として抜擢されたのはかの有名なムハンマドが40歳の時だった。神からの啓示はムハンマドが死ぬまで何回にも分けて下された。それをまとめた経典コーランの初期の章には男女平等の教えも見られるが、女性は男性を堕落させる、あるいは男性よりも劣っているという啓示も後半の章に見られる。

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The Gurdian

諸国の対応

イスラム圏からの移民が多いヨーロッパ各国の、ブルカやニカブに対する対応は興味深いです。元フランス大統領であったサルコジ氏が任期中に提出した「国内の公共の場で、ブルカやニカブを着る事を禁止する」という政策は、上院・下院の圧倒的多数により2011年4月11日以降施行されています。また、ベルギーでは着用する女性は罰金を取られたり、オランダでは同様の法が可決されていて、スペインでは検討されています。
一日本人としては、これをきっかけにイスラム女性の解放が始まるんじゃないかと応援したくなりますが、当のイスラム女性達からは様々な反応があるようです。たとえば、信教の自由、表現の自由、集会の自由を侵害されたと言う人もいれば、男性のまなざしからせっかく解放されていたのに……とため息をつく人まで。

以下のビデオではブルカやニカブを被ったイスラム女性が他国の人々にどのように見られがちか、また、その問題に対する1つの解決策を提示しているかもしれません。

英語圏の若者が、エレベーターでムスリムの女性と一緒になる。

なんとエレベーターが停止した。もしかしたら、これは新手のテロか!?

しばらくして、若者が持っていた水をすすめるが、彼女は首を横に振る。水を飲むにはヴェールを捲らなければいけないのだ。

トラブルに追い打ちがかかるように、停電と共にガラスが割れ若者の足が傷ついてしまった。

すると、なんと彼女が戒律を破り、傷口の手当を始めた。

恋のはじまりか!?

美しい女性を宗教的な理由から引っ叩いた今回の事件、これも「リアリティーショーの一部ですよ」と一蹴したいところですが、ムスリム圏の現実はヴェールで覆えるほど単純なものではないようです。