センサに手をかざせば扉は開き、用を足せば自動で水が流れ、手にガジェットを取り出せばどこであってもウェブページを閲覧可能であったりと、さりげなく未来がやってきている中、近未来SFでおなじみのあの技術も実用化に限りなく近づいている模様です。その技術とは空間投影(3Dホログラフィ)です。先日、医療機器でおなじみのオムロン株式会社が新しい技術を開発したようです。

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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」から、ジョーズ19の3Dホログラフィ映像。

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オムロン株式会社は、LEDの光を透明なプレートまたはシートから出射させ、3次元の静止映像を空間に投影する「透明プレート型空間投影技術」を世界で初めて実現しました。
近年、3D表示やヴァーチャルリアリティ、拡張現実の実現、ジェスチャ入力の補助等のための次世代ディスプレイとして空間投影技術が注目されています。一方、これまでの空間投影技術は、多くの部品を搭載し比較的規模の大きなシステムや設置スペースが必要でした。こうした中、当社は液晶ディスプレイ用バックライト事業等で培った光指向性設計技術と微細加工技術を応用し、プレートまたはシート1枚とLED1個のみで空間に3次元映像を投影する、「透明プレート型空間投影技術」を開発しました。

なんといってもこの技術の驚くべき点は、透明なシートとLEDライトを用意する事ができればどこであっても3Dホログラム表示が可能であるところです。

空間投影いろいろ

まったくの空間に映像を投影するのは今の技術ではできません。投影するためにはスクリーンとなるものが必要ですが、これまでにも様々な素材で研究がなされています。

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フォグディスプレイ

装置から噴出させた霧をスクリーンに利用して映像を照射する仕組み。

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Pixie Dust

超音波で空中に浮かせたマイクロビーズに投影している。

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Burton True 3D

レーザーを照射して窒素や酸素をプラズマ発光させ、空気中に直接投影している。

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空間投影に対してこんなにも多種多様なアプローチがなされており、これら以外にもまだまだ開発されているようです。ただしまだ研究段階であることもあり、これらの技術は大規模・中規模な装置や大容量の電源を必要とします。

オムロンの透明プレート型空間投影技術

シートが手のひらに収まってしまっています。というか曲げてしまっています。画像では透明のシートがあるだけのようですが、シートの下部からLEDで光が照射されています。装置全体を含めても実に小さく、これだけ小型であれば設置も簡単に行え、価格も低く抑えられそうです。

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オムロン株式会社

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応用例

具体的にはこんな使い方をするようです。

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方向表示

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回転表示

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非接触スイッチ

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内部部品表示

複数枚重ねる事でアニメーションで表示する事も可能になるようです。
ATMのボタンがタッチパネルになった時のように、さりげなく、いつの間にか店先や家庭、生活の中に実装されていきそうです。蛇口の上に浮き上がる矢印に驚きの声をあげる日も近いかもしれません。

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手札が丸見えだったりするけれど、こんなポーカーも夢ではない。

REFERENCE:

オムロン株式会社

オムロン株式会社

http://www.omron.co.jp/