英国女性グレイス・ゲルダーさんが自分自身との結婚式を挙げた。ザ・ガーディアンが報じた。デヴォンで行われた結婚式には50人が参加した。

近年、たまに同性婚にまつわるニュースを目にしますが、これもその一種と言えるかもしれません。犬と結婚させられた女性の記事もありましたが、こちらの女性の場合は求婚をするのもそれに応えるのも自分の意志ひとつです。

自分と結婚する意味

もちろんゲルダーさんの「結婚」は法律上認められたものではありません。彼女は結婚式を挙げるまで6年間、誰ともお付き合いをしていませんでした。彼女にとって将来旦那さんとなる男性を探すことはとても困難だったため、自分自身と「結婚」することでこの孤独や周囲の圧力から脱出したいという思いがあったようです。

一方で、将来的に他の男性と結婚する可能性も示唆しており、候補者も募集中だそうです。つまり良い夫が見つからなかった場合に備えた保険という側面も。プライドが高いのか低いのかよく分かりません。

Bjorkの影響も

グラミー賞、アカデミー賞にノミネートされるなど世界的に活躍する、Bjorkの楽曲『イゾベル』には、自分自身と結婚するといった内容の歌詞があり、グレイス・ゲルダーさんはこの歌詞に触発されて結婚に踏み切ったと噂されます。

「私はイゾベル。自分と結婚した愛するイゾベル。彼女自身と一緒に暮らしている」

究極のナルシスト?

心理学者のジークムント・フロイトが、自己への愛や自己陶酔といった意味合いを持たせ、世界で初めて使った言葉がナルシスト。自分自身との結婚式を考える人は、ある種究極のナルシストだと考えられます。幼児期において人は自分自身を守るために、自分を常に肯定的に考え、大好きになる傾向があります。ただ、大人になるとこのような傾向は消えるのが一般的で、ナルシストのまま大人になってしまう原因はいまだ解明されていません。

男性には、自分自身を結婚相手にするほどのナルシストは、あまりいないそうです。自分と結婚ならまだ良いですが、離婚なんてことになるといよいよ危険な香りがするので末永くお幸せに。

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エリザベス1世

「私は国家と結婚している」

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ナルシシズム

自己を愛し、自己を性的な対象とみなす状態を言う[1]。転じて「自己陶酔」「うぬぼれ」といった意味で使われることもある。 –Wikipedia