2014年10月7日、米国VERGE誌はニューヨークでの、同社記者によるフォーカスデザイン社製電動一輪車(SBU)体験動画を公開しました。

 ペダルで漕ぐ従来の一輪車は、公園で遊んだり、サーカスでピエロが乗って愛嬌を振りまいたり、大道芸で綱渡りや両手でジャグリングの見世物をしたりと、遊具性の強い乗り物でした。SBUはペダルを電動モータに置き換え、身体の傾きで速度制御を行うなど、乗り物として進化させました。一足早く知られるようになったセグウェイと同じく未来を感じる乗り物SBU、どこが新しいのかサム・シェーファー記者の体験レポートを見てみましょう。

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平地以外も走行可能

SBUは、一輪車で難しかった下り坂走行ができます。身体を少し後ろに倒すとジャイロセンサが検出してモータはブレーキをかけます。さらに普通のブレーキは運動エネルギーを熱に換えて停止しますがSBUは電気に換えて(発電して)停止します。つまり減速するとバッテリーも充電できるのです。

上り坂でもペダルを漕ぐ必要はありません。身体を前に倒すことでモーターは加速します。道路上の突起物でつんのめったりして急な前傾になっても、減速するように安全制御がされています。

下り

下り坂でもスピードの調整が簡単で、安全に走行することができる。

上り

上りも楽々。スペック上、斜度30%の激坂にも対応可能。

SBUの構成

SBUはサドル、モータつきタイヤ、両足を乗せるペグからなります。軽量と高強度を兼ね備えるため材料にアルミ合金を用いています。145kgの体重の人でも運転できる強度をもっています。電車や車で移動時は邪魔にならないようにペグを折りたたむことができます。サドルを持って転がすように運びます。混んでいるNYの地下鉄でも邪魔にならないサイズです。

もっともそれでも重さが約15kgあり、普段スケートボードで通勤しているシェーファー記者にとって、もっと軽くしてほしいようでした。

ペグの役割

それではどのようにSBUに乗るのか見てみましょう。まずSBUのペグを倒してセットします。
ペグは、従来の一輪車のペダルの位置にあります。ペグはペダルと違い、「漕ぐ」という、動力発生機能から解放されています。ペグは左右上下に傾けることで、モータ・ブレーキを制御できます。ペグは自動車のパワーステアリング、電子制御に値する機能をもつ最先端の入力機器なのです。

ペグ

電源ON→乗車

キーでロックを解除すると、電源ボタンを入れて運転ができるようになります。SBUのサドルにまたがり前後左右のバランスをとりながら速度を調整して走らせます。ちなみに改良の必要な点として、動画にもありますが、SBUからサドルを外して電源をONにするとタイヤが暴走します。フェイルセーフが実装されるまでは注意して操作する必要があります。

電源

気になるバッテリーは

電源スイッチの反対側に保護キャップ付の充電端子があります。モーターの電源はリチウムフェライトバッテリで、充電用ACアダプタをつないで充電します。1回の充電で、標準的な街乗りの場合2時間程乗ることができます。

充電

米国の場合は多くの州で歩道や自転車道の走行が可能です。セグウエイみたいに駐車禁止の取り締まりに使われると観光客が注目し、名物にできることでしょう。それに対し日本の警察はセグウエイと同様に公道での利用を認めない見込みです。米国の柔軟な対応がうらやましいです。また、遊び道具として公園や施設の利用であっても、子供に買い与えるには1,800ドルの価格は少々高いといえるかもしれません。日本では、公園などでレンタルとして普及していけば面白そうです。