10月のイベントといえばハロウィンを浮かべる人が多いだろう。「trick or treet!」と言って様々な仮装をした子どもがお菓子をもらう光景にもあるように、ハロウィンには仮装が欠かせない。モンスターに限らず、人々の意表をつくような仮装を考える人もいるだろう。そんなハロウィン用のコスチュームにと、アメリカのネットショップがエボラ防護服風衣装を販売したというのだ。

実際に販売されているサイト

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エボラ防護服風衣装を販売しているネットショップ

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www.brandsonsale.com/

商品名はそのものずばり『Ebola Containment Suit Costume』ニュースで目にしたことがあるような、防護マスク、作業着、手袋、ブーツに似せた衣装を身にまとった姿の写真が掲載され、価格は79ドル99セント。ただしブーツはなぜか衣装に含まれていない。

この衣装は仮装コスチュームなので実際にエボラに対する防護機能があるわけではないことはネットショップでも注意書きに記載している。もしもなにかの間違いで、この衣装が医療現場に紛れ込むようなことがあれば、とんでもない騒ぎになるだろう。

防護服は今年の人気コスチューム

SUN+によると、今年のハロウィンコスチュームではエボラ防護服が人気なのだという。お祭り好きの人々にとって、いま注目されている事件をモチーフにした仮装を選べば一躍その場の主役になれるという気持ちはあるだろうし、パーティの参加者も驚いた後にジョークとして笑ってくれるのかもしれない。もちろん、好意的な反応ばかりであるとは限らないだろうが。

エボラ出血熱による被害

2014年現在に流行しているエボラ出血熱の規模は史上最悪といわれ、西アフリカのギニアから流行したエボラは、シエラレオネ、リベリア、ナイジェリアへとその範囲を拡大している。WHOによれば感染者は9000人以上となり、4500人を超える人が亡くなっている。アメリカでもエボラ感染者は発生しているのだ。こうしているいまもエボラに苦しんでいる人々、彼らを救おうと奮闘している人々にとって、ハロウィンのジョークとしてエボラ防護服の扮装をして「trick or treet!」と言っている姿がどう映るのかはやはり不安だ。

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エボラ出血熱(エボラしゅっけつねつ、米: Ebola hemorrhagic fever)

または エボラウイルス病(エボラウイルスびょう、英: Ebola virus disease)は、フィロウイルス科エボラウイルス属のウイルスを病原体とする急性ウイルス性感染症。出血熱の一つ。ヒトにも感染し、50-80%という死亡率を持つ種類も存在する。人類が発見したウイルスの内で最も危険なウイルスの1つである。- Wikipedia

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エボラウイルスのぬいぐるみ

世界的に人気を博しており品切れ状態らしい。製造元のGiant Microbes社によると、教育目的だそうだ。

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Giant Microbes

本来のハロウィンとは

いまでこそ、ハロウィンといえば仮装をし、子どもたちがお菓子をもらい、楽しくパーティをするというものになっているが、本来は死者の魂が現世へと戻ってくる日、日本でいうお盆のような日だった。古代ケルト人にとって1年の終わりであるその日は親族の家へ戻ってきた死者の魂を出迎え、悪霊を追い払い、秋の収穫を祝う日だった。そこにキリスト教の万聖節が混ざり合った。万聖節は11月1日、すべての聖人に祈りを捧げる日だ。このふたつが混ざり合い、10月31日は万聖節の前日のお祭りという形に変わっていった。

現在のハロウィンは、宗教的な意味合いはかなり薄まっている。気の合う仲間たちと楽しく過ごし、意表をついた仮装で人気者になるのもいいだろう。今年の10月31日は、そんな楽しい時間に向かう前に本来のハロウィンの姿を少し思い出してみてもいいのかもしれない。

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いまやハロウィンは楽しいお祭。

REFERENCE:

The Voice of Russia