ニュースやテレビ番組や映画の感想、買った商品を実際に使ってみた感想、それらの感想をSNSでつぶやくことはいまでは当たり前のことになってきました。テレビ番組を見ながらリアルタイムに大勢の人が感想を言い合い、そのつぶやきを見た人が興味を惹かれて同じ番組を見る。流行の商品の感想をつぶやきから検索してみる。買う側のわたしたちにとっても人の感想はとても大切ですが、発信者側、販売側にとっても、それらの感想はとても重要なデータです。
けれど、あるひとつのものに対するすべての感想を集めることは不可能ですし、集めたたくさんの感想の中からより必要な情報や他のユーザに見せたいコメントを見つけ出すことは大変な作業です。
そんな中、KDDIがネット上にあるユーザの主観的なコメントを自動的に検索、表示するキュレーション技術を開発したと発表しました。

株式会社KDDI研究所は、オンラインニュースやテレビ番組、映画、音楽、アプリといった様々なコンテンツに対するSNS(Social Networking Service)や掲示板に投稿されたコメントを解析することで、ネット上で話題のコンテンツを自動で検索し、ユーザ主観のコメントを表示するキュレーション技術を開発しました。

ユーザ主観のコメントとは

その人ひとりのものの見方を主観といいます。例えば、ひとつの映画を見た感想を調べたとします。「おもしろい」「つまらない」「最後のシーンで感動した」そういった感想は主観的なものです。けれど「構成としてあのシーンはこう演出されていた、見ている側へのメッセージとしてはこれを伝えたいのだろう」というのも個人の感想ですが、その人が感じたそのものではなく見た映画を分析し、客観的に表現したものといえます。どちらも感想ですが、発信者側やまだその映画を見ていない人にとっては主観的な感想がより必要となります。実際、映画の口コミサイトなどに行って、わたしたちが参考にするのは難しい解説よりも「おもしろかったよ!」という反応がいくつあるかのほうだと思います。
そんな感想を、このキュレーションでは優先して表示できるようになるそうです。

感情豊かなコメントをより見つけやすく

開発した技術によって、ユーザの感情がより豊かなものを判断することができるとしています。簡潔に「おもしろい」という言葉のみのコメントよりも顔文字や記号が多く使われていたり、「これおもしろいんだけどwww」というふうに草が生えているほうが感情が豊かとその技術では判断されるようです。
今回の技術では感情豊かなコメントを優先して検索できるようになり、新規ユーザに見えやすいように表示できるようになるそうです。例えば何かの商品を検索してそのページにやってきたユーザに対して、購入者の感想でわかりやすく買ってよかったと思わせるコメントをポップアップで表示することも可能だそうです。

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中身があるかどうかではなく、いかに感情的かが鍵となる。

image by

sign (Sayaka Shimada)



どんなところで使われるのか

この技術は、今後情報収集アプリや、ユーザが感想を投稿し合うエンタメアプリなどに活用できるのではないかとされています。発信者側は自分たちの提供した商品の反応の中からより主観的なものを自動的に検索し、優先的に集められることによって、これまで以上に商品に対するユーザの感想、改善するポイントを見つけ出しやすくなります。
わたしたちユーザはネット上のおもしろいつぶやき、気になる情報などはまとめサイトで見ることが多いですが、それらのサイトはまとめを作成した人が自力で検索して情報を収集する必要がありました。自動でそれらが収集されるため、いままで以上に多くの情報をまとめて見ることが可能になるということです。

現在この技術は、コンテンツ提供者に向けてトライアル用のウェブサイトを公開中です。これが正式にサービスを開始したときには、気になる情報を調べると「おもしろいよ!」「楽しいよ!」というような声がいままで以上に身近に感じられようになるのかもしれません。

REFERENCE:

CNET Japan

CNET Japan

話題に対するユーザーコメントを自動抽出するキュレーション技術–KDDI研究所
http://japan.cnet.com/news/service/35055393/