アルバイトなどでシフト制で働いている人は、その週や月によって労働時間がまちまちになることがあるかと思います。早番が続いたかと思ったら次の週から遅番に変わったり、同じ週の中でも働いている時間が日によって違うということもあったりする場合もあるでしょう。そんな生活が続いたらどうなるかを、1000人以上のフランス人を対象にして実験した結果を学者らが発表したそうです。

一定の時間割に基づいていない交代制の作業に従事した場合、労働者の知能は著しく低下する。学者らがこの事実を証明した。

無秩序な交代制は脳を後退させる

今回の実験は、1000人以上のフランス人を対象に行われました。彼らには交代制の作業についてもらい、その勤務時間を一定のものではなく無秩序なものにしてみたというのです。その結果、脳の機能が後退し、記憶の変化や思考スピード、知能発達などに影響が出ていたというのです。元の記事からはどのような勤務体制で実験を行っていたのかはわかりませんが、日本でもあるように各8時間勤務の3交替を行ったとして、昼勤、前夜勤、夜勤にそれぞれ割り当てていたと考えてみます。それを無秩序にしたとすれば、昨日昼勤だった人が翌日には夜勤に回されたり、その逆などがしばしば発生していたということになるのでしょうか。そのような不規則な勤務時間が長時間続いたとするなら、様々な弊害が発生しそうではあります。


Secretary bad day

三組三交替制は、24時間体制で業務を続けるためによく使われる方法である。1日を8時間ごとに区切り、第1直(昼勤)を午前6時から午後2時、第2直(前夜勤)を午後2時から午後10時、第3直(夜勤)を午後10時から翌朝6時まで働かせる方法である。 – Wikipedia

無秩序な生活は体内時計を乱す

不規則な生活が続けば、睡眠時間も不規則になります。それが続くことで体内時計が乱れていくと睡眠障害に発展する可能性があります。睡眠障害が続くと、日中に眠気が襲ってくる、だるさがある、集中力が低下する、思考能力が落ちるなどといった症状が現れる場合があります。乳幼児期の睡眠の質が脳の発達に影響を及ぼしており、成長してからの学習意欲や学力にも影響を与えるということも言われていますので、大人になってからも睡眠がもたらす影響は決して小さくはないでしょう。

Woman trying to sleep

睡眠障害と聞くと不眠症を浮かべる人もいるかと思うが、眠れなくなるだけではなく、昼間なのにひどく眠たくなり耐え切れずに眠ってしまうナルコレプシーや、睡眠のリズムが乱れることも睡眠障害にあたる。

後退した脳を戻すには時間がかかる

この実験を行った科学者によると、10年間無秩序な労働を続けていた人は、脳が余分に6年も後退するとされているそうです。完全に元に戻すのは難しいといい、後退した知能の改善は可能とのことですが、少なくとも5年は睡眠時間や労働時間などをすべて規則正しいものにして過ごす必要があるのだそうです。10年で16年分後退したものを5年かけて取り戻すとなるとええと、こんがらがってきました。一度低下してしまったものを以前の状態にまで戻すのは、並大抵のことでは難しいということなのでしょう。今回の実験がどれだけ不規則にしていたかは不明ですが、できうる限り規則正しい生活を送るよう努めたいものです。

REFERENCE:

The Voice of Russia

The Voice of Russia

めちゃくちゃな時間割で働くと頭が悪くなる
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_11_04/279609990/