パンダは日本でも人気のある動物のひとつです。日本でも一部の動物園でも見ることができますが、そのパンダの子育てはとても大変なものです。そんな中、中国、広東省にある長隆野生動物世界(Chimelong Safari Park)に産まれた三つ子のジャイアントパンダが生後100日を達成し、初めて一般公開されました。

三つ子のジャイアントパンダ誕生から生後100日を迎えるまでのまとめ。

『奇跡』の三つ子

雄2頭と雌1頭の三つ子のジャイアントパンダの出産は『奇跡』と歓迎されたそうです。理由は、三つ子が産まれたことそのものも珍しいですが、ジャイアントパンダは繁殖能力が低く、子育ても難しいため、3匹ともが無事に成長できる可能性はとても低かったからです。

ジャイアントパンダの発情期は、3月から5月の間の一度しかなく、受胎できる期間も数日しかありません。野生のジャイアントパンダがその期間中に相手を見つけることは難しく、またオスとメスが出会っても好みがあわなければうまくいきません。交尾がうまくいっても、未成熟な状態で子どもが産まれるため、生存率が低くなるのです。産まれてくる子どもはとても小さく、誤って母親が身体で潰してしまうこともあるそうです。

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産まれて間もない頃の三つ子のジャイアントパンダ。出生時の体重は83グラム、90グラムと122グラムだった。

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ふたごでも育成は難しい

和歌山のアドベンジャーワールドなどでもふたごのジャイアントパンダは見られますが、これは動物園の飼育員が赤ん坊を育てるのを助けているところも大きいようです。ジャイアントパンダがふたごを産むことは少なくないそうですが、母親はそのうちの大きな1頭を育てることで精一杯で残りの1頭は育児放棄してしまうのだそうです。そんなジャイアントパンダが三つ子を産む可能性は1%しかなく、過去3頭とも無事に育った例はなかったということです。1999年にも中国の動物園で三つ子が産まれたのですが、そちらは3日後に1頭が死亡してしまったのだそうです。

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もともとジャイアントパンダは1日の半分を食事に費やしている。竹などを食しているが消火器は肉食動物と同じように短いため吸収率が悪く、大量の食物を摂取する必要があるのだ。自分の体力を保ちつつ子育てをするために妊娠期間が短くなり未成熟な状態で子どもは産まれるが、ふたごの場合、2頭を育てるだけの余裕が母親にはないので小さいほうの子どもは大きい子どもの『スペア』とみなされてしまう。

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Adventure World

20日、60日……そして100日達成

三つ子のジャイアントパンダの成長の経過は長隆野生動物世界によっていままでも報告されてきました。生後20日経過、ひと月経過、60日経過したときは3頭とも目が開き、そしてとうとう100日を達成したということです。3頭とも無事に成長しており、体重はそれぞれ6キロに達したそうです。

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生後65日経過した際の写真。この日は中華人民共和国建国65周年の記念日でもあり、二重にめでたいと報じられた。

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100日が経過した三つ子のジャイアントパンダが、今回初の一般公開を行います。珍しい三つ子のジャイアントパンダを一目見ようと大勢の人が動物園を訪れることでしょう。ただ、パンダはもともと静かな環境を好み、大きな音にも弱いです。アドベンチャーワールドでふたごのジャイアントパンダの赤ん坊が公開されたときも飼育員の人が赤ん坊のジャイアントパンダは目が弱いためカメラのフラッシュをたかないよう呼びかけている光景がありました。大勢の見たこともない人を前に、三つ子のジャイアントパンダはどのような反応をするのでしょうか。

REFERENCE:

Chimelong Safari Park

Chimelong Safari Park

Panda triplets
http://gz.chimelong.com/activity/2014pandaen/index.shtml